
朝から湿度が高い。
こんな日って、公園はどんなようすをしているのかな。
コンビニへ行く途中寄ってみる。
おお、なるほど。 じめじめむぅっとしているね。
まるでぶ厚いテントの中にいるみたいだ。
向こうの森も、今日は灰色の湿った雲のよう、
ぽたぽた水が絞れそうだよね。
でもさ、
木たちは嬉しがっているかもしれないよ。 久しぶりの水気だもん。
見上げると、木の葉は緑にまじって、ずいぶんキイロが増えている。
いつのまにか、秋の準備にかかっているんだな。
することしてるんだ。 なんかすごい。
空気がどことなく甘い。
木の匂が湿った風にまじって漂っている。
キイロい葉っぱが豊作の果実みたいだ。

ツブコの茶店
湿度満々

杉本博司"ワールド・トレード・センター/光棺002"
写真:杉本博司
ベネッセハウスの部屋からフロントに行くのには、まずエレベーターでB1に出ます。
が、出るとそこはほとんど闇の世界、
一瞬、出口を間違えたのかと思います。
かすかな光のある方へ行くと、
いきなりそこは、光の棺たちの展示場なのでした。
その先はさらに明るく、
光に導かれるように1Fのフロントへと、階段が続いています。
フロントへ行くたびに、
闇から光へと生まれ変わるような、心地よい緊張を感じました。
もし輪廻転生というものがあるとすれば、
自分は自分の転生なのだと、思いました。
いつも新しい今の中に居るのだと、思いました。

光の棺
★ツブコの茶店生まれ変わるというのは